在宅介護の高齢者宅で働く介護ヘルパーのインタビュー

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今回インタビューした斉藤良太さん(仮名)は、現在ヘルパーとして在宅介護の高齢者の元で働いている介護士です。

介護福祉士、保育士、幼稚園教諭、社会福祉主事任用資格、児童発達支援管理責任者など様々な資格を取得している方の介護の心がけや、これからの目標、問題点等、介護業界を目指す方には参考になるのではないでしょうか?

現役介護士インタビュー

この仕事に就いたきっかけを教えてください。

私は学生の頃、実習で重度の障がいをもった方が入所している施設に行ったことがありました。

恥ずかしい話、私はそれまで「障がい者」に偏見がありました。
今まで接したことがなくわからないから怖いといった感じでしょうか。

実際に実習に行ってみるとそんな概念はなくなりました。

話すのが苦手だったり、手がなかったり、別にただのそれだけだったんです。
健常者も障がい者も変わらないって感じました。

それから、介護職というものに興味がわき、今の会社に就職しました。

資格をとるのは大変でしたか?

現在働いている会社負担で資格取得の学校に通わせていただきました。
月曜日から金曜日、朝の9時ころから夕方5時頃までです。

特に苦労した点はなかったです。

座学も多くありましたが、立って実践する授業時間も多くありましたので楽しく学ぶことが出来ました。

その頃、同じ学校に通っていたクラスメイトとは今でも連絡を取って、都合が合う日は遊びに行ったりしています。

現在の仕事内容を具体的に教えてください。

私はホームヘルパーになりますので朝利用者さんの家に訪問し、起床から歯磨き、更衣、排泄、出発準備、荷物整理、掃除等を行っています。

こうやって箇条書きすると色々あるように感じますが、普通の人が朝起きて仕事に行くまでの準備を手伝っているだけです。

昼間は外出する人の付き添いが多くあります。
買い物にいったり、映画を見たり、よく街中で車椅子を押している人がいると思いますが、私も同じようなことをしています。

夕方になるとお風呂の支援が多くなります。
体格の良い方や気管切開しているかたの場合は、ヘルパー二人で身体を担いで入浴のお手伝いをしています。
特別なことは一切していません。

ただ普通に生活出来るように当たり前のことを手伝っているだけです。

現在の職場で資格は活かされていますか?

直な話、資格はあまり関係ありません。

上でも書いていますが、日常の生活のなかで資格がないと出来ない事なんてないのですから、資格は介護職に就くために必要なだけであって、仕事では必要ないものと考えていいと思います。

給料面での優遇がある会社の場合でしたら資格が役に立つのかもしれません。

仕事をする上で心がけている事はなんですか?

私は普段仕事をするうえで二つのことに気を付けて働いています。

一つ目は普通に接するということ。

私の職場には障がいを持った方がたくさんいらっしゃいます。

身体的に障がいがある方、知的に障がいがあるかた、様々な障がいをもった方がいらっしゃいます。
私はその障がいをただの特徴でしかないと感じています。

健常者と呼ばれる人、障がい者と呼ばれる人。大した違いってないのです。
短気な人もいれば温和な人もいて、話せない人もいれば、おしゃべりな人もいる。

千差万別でみんな同じ人間。そう思いながら日々楽しく働いています。

二つ目は安全を守ることです。

上記したように私の職場には障がいを持った方がたくさんいらっしゃいます。

支えがないと立てない人、自傷行為、他傷行為があるひと。

私たち介護職の仕事はただお風呂に入れて清潔を保つ、買い物に同行するだけが仕事ではありません。

やはり、安全が最低限度保たれていなければ充実した生活を送ることが出来ないからです。

介護業界で仕事をしていてをやってよかったと思う事はありますか?

やはり利用者さんとの人間関係が構築されていったことが一番の宝だと感じています。

毎日のように利用者さん宅に行っていると自然と親しみが双方にわいてきます。

日々の会話の中でプライベートなことを話したり、私が結婚したときには泣いて喜んでくれた方もいらっしゃいました。

このとき「ヘルパーで良かった」「私がしてきたこと(働く姿勢)が間違ってなかったんだ」と実感させていただきました。

逆に困った事や大変な事を教えてください

金銭管理で困ったことがありました。

利用者さんとヘルパー二人だけで外出するとき普段は初めに財布にいくら入っているか確認してから出かけるのですが、その時はバタバタしていた為確認しないまま外出。

普段通り買い物等をしてから夕方に自宅に送り届けました。
私そのまま事務所に。

すると、先ほどの利用者さんの親御さんから電話あり「お金が足りない、盗ったんじゃないの」と。

親御さんは5000円入れていたのに1000円足りないと言われていましたが、使用した金額を計算していくと初めから入っていた金額は4000円。

このことを親御さんに説明し納得してもらいましたが、最初にしっかり金額を確認しておけばこういうことにならなかったのにと反省しました。

これからの目標などありましたら教えてください。

今はヘルパーとして利用者さんの家に訪問して働いていますが、将来的には入所施設で働いてみたいと考えています。

障がいを持った方が人生最後に生活するところは入所施設になります。

私たち健常者は自宅で老後を過ごすという選択肢がありますが、障がいを持った方たちは違います。
ほとんどの方が入所という一択です。

私はそこで障がいを持った方たちと一緒に年を取って、楽しく過ごすことが出来れば良いなと考えています。

また、現在、児童向けのデイサービス(放課後等デイサービス)という事業を進めています。

今はこの事業の安定した展開と維持が今の目標となっています。

 

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