ボランティアがきっかけで介護業界に入った介護士に聞いた仕事内容ややりがい

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グループホームでホーム長とケアマネージャーを兼務している和泉亮子さん(仮名)に介護業界に入ったきっかけや資格の事、グループホームでの仕事内容、介護業界に入って良かった事や苦労した事などを語って頂きました。

現役介護士インタビュー

この仕事に就いたきっかけを教えてください。

最初は、社会福祉関係の仕事を目指して専門学校に入学しました。
学校の課題としてボランティアの時間があり、毎週土曜日、地元の老人ホームにボランティアに行っていました。

「介護」という仕事を経験するのが初めてで、オムツ交換や食事の介助など、衝撃を受ける事も多かったのですが、子供のころからおじいちゃん、おばあちゃんっ子だった事もあり、お年寄りと関わる事に楽しさを見出し、介護の仕事を目指す事にしました。

 

資格をとるのは大変でしたか?

介護福祉士の資格については、専門学校の学科が介護ではなかった事もあり、試験を受けるための実務経験が必要でした。
なので、働きながら勉強をした…という点では大変だったかもしれません。

特に学校で教わるような、福祉の歴史や制度について覚えるのが大変だったと思います。
ですが、実務に関しての試験については、自分の経験や、先輩のアドバイスがあったので、逆に良かったと思います。

ケアマネージャー(介護支援専門員)の試験ですが、これも実務経験が必要でしたので、働きながらの勉強は実に大変でした。
また、試験内容が介護保険や法律関係、医療など多岐にわたっており、実際の業務とかけ離れていて、とにかく覚える事が多く難しかったです。

ケアマネージャー(介護支援専門員)の試験は、合格したらすぐに働けるという試験ではなく、「ケアマネージャー(介護支援専門員)になるための実務研修を受講することが出来る試験」ですので、その後何日か研修に通わなければいけなかったのも大変でした。

 

現在の仕事内容を具体的に教えてください。

グループホームにてホーム長とケアマネージャーの兼務をしています。

大きく分けると仕事は4つあります。

まず1つ目は、ホームに入居されている方々の生活のお手伝いです。
オムツ交換や食事介助、入浴介助など、ケアワーカーとしての仕事全般です。また、グループホームは食事もホーム内で作りますので、調理の仕事もしています。

入居者様が家庭で過ごしているような安心感を得られるように、月ごとのイベントや、外出の付き添いなどもしています。

ケアマネージャーとしての仕事として、ケアプラン(介護サービス計画書)の作成もしています。
この計画書が無いとサービスを提供することが出来ませんので、入居の際に必ず作成しなければいけない大事な書類です。

入居者様に合わせた必要なサービスを記入するので、一人一人違った内容となっています。

3つ目は、ケアマネージャーとホーム長両方の仕事になります。

新しく入居を希望されている方の連絡調整、入居の際の契約書類の作成と契約内容の説明、その方の人となりや、どういったサービスを希望されているかなど、ご本人様とご家族様とお話をします。

ご本人様にもご家族様にも安心してホームで生活をして頂くための大事な仕事です。

4つ目は、入居費、利用料、介護報酬の計算業務で、月末に行います。

介護度によって介護報酬が違いますし、何のサービスを利用したかでも毎月違ってきます。
実際に料金が請求されてしまうので、間違いが無いように何重にもチェックをして計算しています。

最後にホーム長として、スタッフのシフトの調整や、ミーティングのまとめ等を行っています。

スタッフがのびのび働ける環境を作るために、出来るだけ希望に沿った休みが取れるよう、毎月調整をしています。
また、現在入居されている方の状況に合わせて、日々の仕事内容の調整等をミーティングで話し合っています。

 

現在の職場で資格は活かされていますか?

介護福祉士の資格については、実際活かされているのは資格手当として給与の面くらいだと思います。
それよりも、資格試験の為に勉強して、知識として取り入れた面が活かせることがあるかと思います。

介護支援専門員の資格は、ホームに必ず一人必要な資格です。
ケアマネージャーとしての業務は資格がないと出来ない事も多いので、活かされているといえます。

 

仕事をする上で心がけている事はなんですか?

入居者お一人お一人の立場になって考える事です。
今何をして欲しいのか、何を考えているのかなどを、その方の今までの人生もふまえて考えるよう努力しています。

入居者様の中には、肉親を亡くしていたり、自分の息子や娘が遠くにいてなかなか会えなかったり、寂しさを感じている方が多くいらっしゃいます。
そういった方には介護士としてだけでなく、時には娘や孫のように接する事で、ハリのある生活をしていただけるようにしています。

また、グループホームは、ホーム内で亡くなる方もいます。
その方の最期を、いかに穏やかに看取れるか、どのように終末期を過ごしたいのかを、ご家族様と話し合いながら、日々業務にあたっています。

 

この仕事をやってよかったと思う事はありますか?

ご本人様やご家族様から、言葉をもらえた時です。

感謝の言葉はもちろんですが、長期の休み明けの業務で「いなくて寂しかった」とおっしゃってくれる方がいたり、亡くなった方のご家族様が、泣きながら思い出を話してくださったり…そんな時は本当にやっていて良かったと思います。

 

逆に困った事や大変な事を教えてください

重い認知症を患った方の介助をしていた時に、まだ私自身が経験が浅かった事もあり上手く対応ができず、相手の方が興奮し怒ってしまったことがありました。

実際頭の中では理解しているつもりでも、その日その日で対応や声かけを変えていかなければならないので、本当に大変で、沢山悩みました。
もちろん今でも失敗する事がありますので、日々勉強が必要です。

 

これからの目標などありましたら教えてください。

新しい資格や業務にチャレンジする事ももちろんですが、もっと沢山のお年寄りと関わって、「あなたがいてくれて良かった」と多くの方に言ってもらえるようになりたいです。

 

 

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