介護福祉士が知っておくべき症状による排泄介助の6つのポイント

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排泄介助は、介護福祉士の仕事において最も重要といって良い業務になります。

もちろん、介護福祉士の仕事はどの仕事も重要で、どれひとつとして必要ないものはないのですが、人が人らしく生きるにあたって「食べる」ことと同じくらい「排泄」は大事です。

その為、介護福祉士は排泄介助を正しく行う技術が必要となってきます。

排泄に対しての自立度

人は高齢になると、年々できないことが増えてくるようになります。

認知症や身体的な病気や障害がなくても、以前はできたことができなくなることがあります。
その中でも、早い段階で見られるのが排泄の問題です。

「服を着る」「料理をする」などの日常生活に必要なことのほとんどが問題なくできるのに、なぜかトイレだけは「間に合わなくなった」「時々汚してしまう」ということが見受けられることはよくあることです。

その原因は、体の機能の低下によるものです。
高齢になればだれでもありうることですが、本人に取ってみたらとてもショックなことなのです。

施設などで関わる高齢者の方がどの程度自分でトイレができ、どの程度介助が必要かをしっかり把握することも必要ですが、介助を行う際は本人の気持ちに配慮しながら行う必要があります。

そして、本人ができるところはしていただき、できないことを手伝うようにします。

できることを自分でしてもらうことは残存機能の維持に繋がり、時には改善も見られます。
本人の自信にも繋がっていきます。

 

声掛けの仕方、プライバシーについて

排泄介助は、本人のプライバシーが守られていることが大前提です。

施設などでトイレの誘導を行う場合、「その人が本当にトイレに行きたいか」を確かめるより前に、時間ごとに順番にトイレの声掛けをしてしまう場合がよくあります。

その上、大勢の人の前で「トイレへ行きましょう」などと声を掛けてしまうなど、恥ずかしい思いをさせてしまうこともしばしば見受けられます。

年を取っているからといって恥じらいがなくなるわけではないのです。

トイレ誘導の際は、本人にのみ聞こえるように声を掛けるなど、本人の気持ちに配慮した対応が必要です。

そうすることによって心を開いてもらえたり、素直に「行きたい」か「行きたくないか」などの意思表示をしてもらいやすくなります。
信頼関係が築ければ、トイレ介助もさせてもらいやすくなります。

 

麻痺がある方の排泄介助方法

麻痺がある方はほぼ必ず何らかのトイレ介助が必要になってきます。

しかしこの場合も「動く方の手でズボンの上げ下ろしをしてもらう」「車いすからの移乗の時、つかまり立ちしてもらう」など手が届く場所は自分で、届かない場所やできないことを介護士がおこなう手伝うようにします。

また、不必要にトイレの中でついている必要はなく、座位が保てる方の場合は「排泄中はトイレの外で待つ」などの配慮をすることで安心してトイレへ行っていただけます。

しかし、麻痺の方は症状により一人一人違いますので、その方の特徴や安全性をしっかり見極めたうえでの介助となります。

立位が不可能な方でトイレに座ることができる人は、車椅子からの移乗時に怪我をしないよう注意が必要ですし、見守りも必要です。
場合によっては2人での介助を行うことをおすすめします。

 

寝たきりの方の排泄介助

寝たきりの方の排泄介助は主にベッド上で行うことが多く、オムツ交換などの技術も必要になってきます。

体位交換とあわせて行うことが多いのですが、オムツ交換時は体を左右に向けていただいて交換したり、衣服の着脱の技術を使ったりします。

体が大きい方の場合は2人で介助を行うことも安全面で必要になってきます。

その間、ベッド柵などに手足をぶつけたりしないよう配慮が必要ですし、無理な体制で苦しい思いをさせないよう注意してください。

 

認知症の方の排泄介助

認知症のある方は、トイレへ行くこと自体を嫌がる場合や、反対に何度もトイレに通う場合があります。

しかし、無理にトイレに誘導したり、嘘をついたり、トイレに連れて行かなかったりなど、認知症の方の尊厳を無視することは決してしてはいけません。

トイレに行きたくないのも、反対に何度も通うのも、必ず何らかの理由があります。

まず、トイレに行きたくない人には「なぜ行きたくないのか」を尋ねたり「トイレに行くことは体の為に必要なこと」ということを言葉で伝えるなど、しっかりとしたコミュニケーションを行い、信頼関係を築くことから始めましょう。

 

特別な疾患がある人の排泄

泌尿器系の疾患がある方や、排泄機能の障害がある方は特別な観察が必要な場合があります。

例えば、膀胱炎を疑われる方は、排尿の回数が極端に少ない場合があります。
そんなときは常勤の看護師や施設管理者、担当ケアマネージャーへの報告をしたうえで、バイタル測定や水分を多く摂取してもらうなどの対策が必要です。

バルーンカテーテルを装着している人は、トイレ介助こそ少ないですが、時間ごとにバルーン内に溜まった尿を計測し排尿が定期的にあるかの確認を行わなければなりません。

また、導尿が必要な方は時間ごとにトイレで自己導尿を行うため、スタッフは必ず時間ごとにトイレ誘導を行います。

このように、介護福祉士は一人一人の疾患に対して知識を持ち、しっかりと対応する必要があります。

 

まとめ

介護福祉士の業務の中で、最も重要で最も難しいのが排泄介助です。

排泄介助は、一人一人の情報を介護福祉士や施設側が情報共有し、その人その人に合った介助や声掛けを行うことでスムーズに、安全に、介助される側もする側も気持ち良く行うことができます。

介助される方の気持ちを無視することなく、気持ちよく介助を受けてもらえるような対応を心がけましょう。

 

 

 

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