1つあれば要注意!介護福祉士が認知症高齢者へのNG対応4選

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現在日本では急速に高齢化が進んでいます。

平成26(2014)年10月の段階での高齢化率は26.0%と4人に1人が65歳以上の高齢者です。
75歳以上の後期高齢者は人口の12.5%を占めています。

そして、介護を必要とする高齢者が増えるとともに、認知症患者も急増しているのが現状です。

そこで今日は、介護福祉士が認知症高齢者に対してしてはいけない対応をまとめてみました。

しかる、注意する、否定するなどのマイナスな発言

認知症患者は様々な症状があります。

  • 過去と現在の区別がつかなくなる。
  • 自分でしたことでも思い出せない。
  • 感情の抑制がきかなくなる。
  • 言われたことが理解できず混乱する。

認知症がない人から見ると理解できない行動をすることが頻繁にみられます。

例えば、

  • 財布をとられた
  • 家に帰りたい
  • 家族の名前も思い出せない
  • もの(ゴミなど)を収集する

など、本人以外が「困った」と感じるような発言や行動です。

しかし、これに対して否定やマイナスの言葉で返してしまうと、認知症の症状はますますひどくなり、人によっては大声をあげたり、暴れたりすることもあります。

認知症患者は、病気の症状によって記憶の障害があったり、感情を抑制することができなくなっていたり、自分の気持ちをうまく伝えられないのです。

それ以外は私たちと同じですし、否定されれば同じように傷つきます。

認知症患者は、日々自分ができることが少しずつ減ってきていることをわかっています。

その為本人は「しっかりしなければ」「迷惑を掛けられない」と心の奥で思っています。
「できない自分」に一番傷ついているのです。

介護する側はそのことを理解し、出来ないことを責めるのではなく、「できること」に目を向け、頑張っていることを認めてあげる姿勢が必要です。

「財布を取られた」と探し始めたら、一緒に探してあげる。「家に帰りたい」と言われたら、その帰りたい気持ちを聞いてあげる。
など、認知症患者の心に寄り添った対応が求められます。

決して自尊心を傷つけることのないよう心がけましょう。

 

本人の役割を奪う

認知症患者と毎日顔を合わせていると、日々「できること」が減り、「できないこと」が増えていくように感じます。

本人が「これをしたい」と思っていたり行動に現れたりしても、介護する側がそれを取り上げてしまうことはよくあります。

しかし、「できること」をしてもらうことは、残像機能の維持に繋がりますし、「これまでできなかったこと」もやってもらうことで「できること」に変わる可能性があります。

ほとんどの介護従事者は、この「これまでできなかったこと」をしてもらおうとしません。
なぜなら、日々の業務だけで精いっぱいで「本人の役割を考える」などのアセスメントへ至らないからです。

しかし忙しいからといって、「できること」をあえてさせなかったりするのはその人の役割を奪っています。

本人に達成感と満足感が得られる役割を与えることは、認知症の症状の軽減や生きがいを与えることに繋がりますし、「できること」が増えると認知症の症状の進行を遅らせることにも繋がります。

日常的な些細な仕事「洗濯物をたたむ」「食器を拭く」などを一緒にすることから始めるなど、本人に自信を持ってもらう働きかけをしていきましょう。

 

生活環境や習慣、部屋の配置を変える

本人に役割を持ってもらう事と同じくらい大切なのが、生活環境です。

施設などに入所した場合よく起こることで、スタッフが介護しやすく家具などを配置したり、他の利用者と同じような間取りにしてしまうことで、本人が自分の部屋と認識できないことがあります。

高齢になってから、住み慣れた自分の家から新しい環境に移るのは並大抵の事ではないですし、認知症患者ならなおさら自分の部屋と思えるまでに長い時間がかかるでしょう。

介護がしにくい、しやすいに関係なく、なるべく本人の今まで住んでいた家の間取りや雰囲気に近い部屋作りを心がけましょう。

具体的には、

  • 住んでいた部屋に近い雰囲気や間取りにする。
  • 今まで使っていた家具をつかう、同じような配置を心がける。
  • 思い出の写真や大事にしていた物、絵などを飾る。

などです。

また、私たちがみて「これはいらないのだろう」と思えるものでも、安易に捨ててはいけません。
本人にとってはとても大切なものであることもあります。

大切なものが身の回りにあれば「ここは自分の部屋だ」と思え、穏やかに過ごせるのです。

 

生活環境やなじみの人間関係を遮断する

認知症患者は今までできたことができなくなったり、住む場所が変わったりして普段から「不安」を抱えています。

「問題行動」と呼ばれるものの根本に、この「不安」があるといってもいいと思います。
そしてとても心細い思いをしていることも多いはずです。

その為私たちは、認知症患者の「なじみの関係」を途絶えさせないような工夫が必要とされます。

今までの生活環境や習慣はなかなか変えられるものではありません。

「朝は必ずコーヒーを飲む」「朝刊を隅々まで読む」などに始まって、「いつもこのスーパーで買い物していたから、今度買い物へ行きたい」「○○町の○○さんと時々会って話をしたい」などの要望がある場合があります。

私たちはなるべくその思いを実現できるように出来ることをします。

「思い」を口に出せない人でも何らかの思いがあるはずですので、介護福祉士は認知症患者の気持ちに寄り添うことで本人の気持ちを引き出していく必要があります。

決して、私たちの勝手でなじみの関係を切り離すようなことはあってはならないのです。

 

まとめ

認知症患者の行動は、一見理解ができないように私たちの目に映ります。
しかし、その行動の裏には必ず理由があります。

私たちはその行動の裏にある本人の気持ちに目を向けることを忘れてはいけません。

認知症患者と付き合うことは何も特別なことではなく、その人を理解しよう、話を聞こうとする姿勢は必ず伝わり信頼関係を築くのに役立ちます。

是非今日の記事を参考にしてみてください。

 

 

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