介護福祉士が知っておくべき症状による入浴介助の5つのポイント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

介護福祉士の仕事で最も重要な業務の一つに入浴介助があります。

入浴介助は、介護される側にどんな特徴があるか(身体的な介助が必要か、精神的に不安定な部分があるかなど)によって一人一人介助の方法が変わってきます。
知識があるだけでは決してできません。

今日は、そんな入浴介助のポイントについてまとめてみました。

入浴の前にする事とポイント

入浴介助は、介助される側の身体状況や精神状況、病状などで気を付けることが違います。

まず、体温測定、血圧測定などのバイタル測定を必ず行います。
施設によっては看護師が常勤しているところもありますが、その場合は看護師の指導の元バイタル測定を行い、正常値なら入浴を行いましょう。

発熱がある場合(37.5度以上)や血圧が高い、低い、脈が早いなどの数値でわかる場合や、「肩で息をしている」「ボーっとしていて声掛けの反応が薄い」など、いつもと違った行動や症状がみられる場合も看護師や管理者に指示をもらうなどし、無理な入浴は禁物です。

 

見守りが必要な人の入浴介助

バイタルが正常値で入浴できる場合、その方が「ご自身で歩ける」「ある程度身の回りのことができる」など主にデイサービスなどに来られる元気な方の場合は、なるべくできることはご自身でしていただきます。

できないところ(背中を流す、ふらつきがあるので支える等)のみお手伝いし、見守りを行います。

なぜなら、自分でできることをしていただくことは残存機能の維持に繋がります。
その方の自尊心を傷つけないようにする必要があるからです。

また、必ずプライバシーが守られるよう「着替え時や浴室内ではタオルで隠す、じろじろ見ない」等の配慮が必要です。

自分だったら入浴中の浴室に他の人がいるのは嫌ですよね。

しかし、高齢者は「一人で入浴できない」「入浴はできるけれど、転んでは危ないので見守りが必要」などの理由で自分の好きな時に自由に入浴ができないことが多いのです。

見守りされるだけでも不快に感じる人もいます。
当然といえば当然です。

その気持ちに寄り添い、配慮する姿勢をみせていくことはとても大切です。

 

麻痺がある人の入浴介助方法

病気の後遺症などで体に麻痺がある方は、衣服を着替えるだけでも一苦労です。
必ず介助が必要になってきます。

「片手が動かせない」又は「左(右)半身に麻痺が残っている」などの高齢者の介助は、
衣服の着脱は「脱健着患」といい「脱ぐときは健康な動かせる健側の手足から」「着る時は麻痺がある患側の手足から」が基本です。

歩行は必ず麻痺側に介護士がつくように、脱衣所の椅子に座る時も麻痺側につくようにします。
なぜなら、麻痺側に倒れてしまうことがあり事故に繋がるからです。

洗身などの介助は「どこから先に洗うか」など本人に聞きながら行いましょう。

そして、自分で手が届くところは自分で洗ってもらうなど、できることはなるべくご自分でしていただきましょう。
その間もプライバシーに配慮する事が大切です。

 

全介助が必要な人の入浴介助(麻痺がある場合)

全介助が必要な人はいろいろな場合がありますが、ここでは麻痺があり立位が難しい人の場合です。

  • 立位が難しい
  • 手足の力がない
  • 座位はできるが体はほとんど動かせない

などの方は主にリフト浴となりますが、このとき気を付けるべきことは「車椅子からリフトへの移乗」です。

立位が出来ない人を移乗させるとき、足元が車椅子などにぶつかり怪我をさせることのないよう気を付けなければなりません。
入浴時は衣服も来ていない為普段よりも怪我のリスクが高くなります。

また、座位が保てない人はリフトに座っている間も前傾になりやすく前や横に倒れやすくなります。
片時も目を離さないようにし、ベルトを着用したり、見守りを必要です。

ストレッチャーに寝たまま機械浴をするような方の場合は、ベッドからストレッチャーへの移乗時や着脱時に怪我をしないように気を付けたり、入浴中に溺れないよう見守りが必要です。

また全介助の方には失語がある方も多いのですが、失語がある場合自分の体調の変化を伝えられない為、入浴中の顔色をしっかり観察する必要があります(もちろん全介助以外の人も同じです)。

もし入浴中に顔色が悪くなってきたなどの異変があった場合すぐに入浴を中止し、看護師や管理者を呼ぶなどの対応が求められます。
入浴介助はそれくらい責任のある仕事なのです。

 

認知症がある人の入浴介助

認知症がある方の場合は、入浴の声掛け、着脱の声掛け、浴室での介助の声掛けなど、すべてにおいてのコミュニケーションから大変な場合があります。

  • 入浴したくない
  • 入浴を見られるのがはずかしい
  • 今から何をするのか理解できない
  • どこに連れて行かれるんだろう

などの思いが混乱を招いたり、こちらの話すことを理解することが難しかったりします。

また今話していたことをすぐ忘れたり妄想があったりと一人一人特徴が違います。
その人の特徴をしっかり理解して一人一人に合った声掛けや対応をしていく必要があります。

「認知症だからどうせ覚えていないだろう」と失礼な対応をしたり、プライバシーに配慮せず入浴介助を行うと、必ずそのことを覚えていて信頼関係を気付くことが難しくなるでしょう。

認知症の方は、認知症がない人と同じで心の奥では「わかって」います。
自尊心も持ち合わせています。

どんな人に対しても尊厳に配慮した介助が求められるのです。

 

まとめ

介護福祉士は毎日たくさんの人の入浴介助を行います。

介助を行っているとだんだんと慣れが生じ、もしかしたら流れ作業にもなるかもしれません。

しかし、介助をされる側は「申し訳ない」という気持ちや「恥ずかしい」という気持ちが決してなくなることはありません。
その気持ちに配慮し、「申し訳ない」という気持ちを少しでも軽くしてあげるような心遣いがあれば、どんな方にも喜んで入浴してもらえるのではないでしょうか。

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

介護福祉士を目指せる学校の資料一括請求

介護職の進路を探すならリクナビ進学がおすすめです。

実際どんな学校なのか具体的に知りたい、オープンキャンパスに行って雰囲気をしりたいならまずは資料請求です。

「リクナビ進学」ならすべての学校情報を無料で資料請求出来ます。

資料請求はこちら

SNSでもご購読できます。

コメント

コメントを残す

*